詩篇 111

1-2 ハレルヤ。 私がどれほど神様に感謝しているか、人々に知ってほしいものです。 感謝を忘れない人たちよ、さあいっしょに、神様のなさった数々の奇蹟を振り返ってみましょう。 3 この奇蹟こそ、神様の栄誉と威厳、それに永遠の恵みを物語るものです。 4 だれが、神様のあわれみと恵みを簡単に忘れるでしょう。 5 神様はご自分に信頼を寄せる人に食いぶちを与え、決して約束を破棄なさいません。 6 神様はご自分の国民を大きな力でバックアップし、多くの民族が根づいていた、今のイスラエルの地をお与えになりました。 7 神様のなさることはみな正しく、そのおきてはどれ一つ取っても誤りがありません。 8 それは真理と恵みで成り立っていて、永遠にすたれません。 9 神様から身の代金の全額を払っていただいた国民は、恐れ多くも、今や自由に神様の前に出入りできるのです。 10 人はどうしたら知恵をみがけましょうか。 それには、神様を信じて従うことです。 そのおきてを守ってこそ、賢くなれるのです。神様を永遠にほめたたえましょう。

詩篇 112

1 神様をほめたたえましょう。 神様を信じて従う人は、口で言い表わせないほどの祝福を受けます。 心から、神様のおっしゃるとおりにする人はしあわせです。 2 正しい人は息子にまで祝福が受け継がれます。 その子らは至る所で尊敬を集めます。 3 正しい人は資産にも恵まれ、善行をたたえられるでしょう。 4 たとい、暗やみの力に巻き込まれたとしても、すぐに光にこうこうと照らされるでしょう。 彼はあわれみ深く、親切です。 5 公平な取り引きをするので、万事がうまく運びます。 6 このような人は、事態が思わしくなくなったからといって、動じたりしません。 周囲の人々は、神様が彼をいつも引き立てておられる様子を見て、深い感銘を受けるのです。 7 彼は悪い知らせを受けても恐れず、今度は何が起こるかと、びくつきもしません。 神様から見放されるわけがないと、信じきっているからです。 8 ですから、何事も恐れないで、冷静に敵の顔を見つめることができるのです。 9 彼は物惜しみしたりせず、貧しい人に気前よく与えます。 その善行は、いつまでも忘れられず、人々の尊敬を集めます。 10 これを見たひねくれ者は、怒りに震えますが、歯ぎしりしながら、逃げるしかありません。 望みが消え去ったからです。

詩篇 113

1 ハレルヤ。 神様に仕える人々は、そのお名前をほめたたえなさい。 2 永遠から永遠まで、神様のお名前がたたえられますように。 3 夜明けから日没まで賛美し続けなさい。 4 神様は国々を高い所から見下ろし、ご栄光は世界中にみなぎっているのです。 5 これほど高い御座についておられる神様を、ほかのだれと比べることができましょう。 6 はるか下の天と地を、身をかがめて眺めては、 7 弱い者や、飢えた者を拾い上げ、 8 人々の指導者とされるのです。 9 不妊の女は子宝に恵まれて、しあわせな母親となるのです。 ハレルヤ。 神様をほめたたえなさい。

詩篇 114

1 昔、イスラエル国民は、ことばも通じない外国、つまりエジプトから逃げ出して来ました。 2 その時、ユダとイスラエルの地は、神様の新しい住まいとなり、王国となったのです。 3 紅海は、神様の国民の近づく足音に、あわてて二つに分かれ、ヨルダン川は、歩いて渡れる道をつくりました。 4 山は雄羊のように跳びはね、丘は子羊のように躍りました。 5 なぜ、紅海は二つに分かれたのですか。 どうして、ヨルダン川の水が逆流したのですか。 6 なぜ、山は雄羊のように跳びはね、丘は子羊のように躍ったのですか。 7 大地よ、神様の前におののきなさい。 8 神様は、堅い岩から、噴水のように水を出されたからです。

詩篇 115

1 ああ神様。 私たちではなく、あなたがあがめられますように。すべての人が、神様の恵みと真実をたたえますように。 2 諸国民に、「あいつらの神は死んだんじゃないのか」などと言わせておいて、よいものでしょうか。 3 天におられる私たちの神様は、意のままに事を運ばれます。 4 ところが彼らの神々ときたら、銀や金でこしらえた手製のものなのです。 5 目や口があっても、見ることも話すこともできません。 6 聞くことや、嗅ぐことはおろか、 7 手足を動かすことも、声をたてることもできないのです。 8 そんなものを作ったり、拝んだりする連中のおめでたさかげんも、偶像と似たりよったりです。 9 イスラエルよ、神様にすがりなさい。 神様はあなたがたを助け、盾となって守ってくださいます。 10 アロンの家の祭司よ、神様に信頼しなさい。 神様はあなたがたを助け、盾となって守ってくださいます。 11 神様の国民となった人々も、神様に信頼しなさい。 神様はあなたがたを助け、また盾となって守られます。 12 神様はいつも私たちを心にかけて、祝福してくださいます。 イスラエル国民とアロンの家の祭司、 13 それに、神様を信じてお従いする人は、だれでも祝福されるのです。 14 神様が、あなたがたとその子孫を十分に祝福してくださいますように。 15 天と地をお造りになった神様は、進んであなたがたを祝福されるに違いありません。…

詩篇 116

1 私は神様を愛しています。 なぜなら、祈りを聞いてくださるからです。 2 身を乗り出して聞いてくださる神様に、私は生きている限り祈り続けます。 3 死に見入られた私は、恐怖にかられ、悲しみのどん底に突き落とされました。 4 思わず、「神様、どうかお救いください」と叫んだのですが、 5 神様は実にあわれみ深く、恵みを注いでくださいました。 6 子供のように素直な心根の者を、お見捨てにはならないのです。 私も、死の一歩手前で救われました。 7 おかげで今、ゆったりくつろいでいます。 神様がすばらしい奇蹟を行なってくださったからです。 8 死の手から私を救い出して、つまずいたり、泣いたりしなくてもいいようにしてくださいました。 9 私は生きることができるのです。 神様の前で、しかもこの地上で、大手を振って生きるのです。 10-11 失意に沈んでいたころの私は、「もうだめだ。 死ぬに決まっている。 回りの人間は気休めを言ってくれているのだ」と思い悩んでいました。 12 しかし今では、これほどよくしてくださった神様に、どうお報いすればよいのか、迷ってしまいます。 13 感謝のしるしに、ぶどう酒を供え、神様のお名前をほめたたえましょう。 14 また、かねてからの約束どおり、人々の目の前でいけにえをささげます。 15 神様に愛されている、かけがえのない人々が、そう簡単にいのちを落とすなど、許されるものですか。 16 ああ神様。 自由の身としていただいた私は、いつまでもあなたにお仕えいたします。…

詩篇 117

1 世界の諸国よ。 神様をほめたたえなさい。 地に住む人はみな、賛美しなさい。 2 私たちを、目に入れても痛くないほどに思ってくださる神様に、心変わりはありえません。 神様をほめたたえなさい。

詩篇 118

1 さあ、神様に感謝しましょう。 神様はあわれみ深く、その恵みはいつまでも尽きません。 2 イスラエルの人々よ、口々に、「神様の恵みは尽きることがありません」とほめたたえなさい。 3 アロンの家の祭司よ、「神様の恵みはいつまでも尽きません」と歌いなさい。 4 神様を信じるようになった外国人も、「神様の恵みはいつまでも尽きません」と歌いなさい。 5 苦しみの中から祈り求めると、神様は答えて、救い出してくださいました。 6 神様は私の味方です。 ですから、こわいものなどないのです。 ただの人間に何の手出しができましょう。 7 神様がそばにいて助けてくださるから、私を憎む者どもよ、用心するがいい。 8 人をあてにするより、神様を信頼したほうがよいのです。 9 力ある王にかくまわれるより、神様の保護を受けるほうがよいのです。 10 たとい、世界中の国が攻めて来ても、私は神様のあとについて進軍し、敵を全滅させてやります。 11 敵に包囲され、攻撃をしかけられても、私は高々と翻る神様の旗のもとで、勇気百倍し、相手方を皆殺しにしてやります。 12 蜂のように群がって来る敵は、ごうごうと燃え上がる炎さながら襲いかかります。 しかし、私は神様の旗のもとで彼らを滅ぼします。 13 私を亡き者にしようと図る彼らは、あらゆる手を打ってきましたが、神様はいつも助けてくださいました。 14 激戦のさなかに、神様は私の力となり、歌となってくださいます。こうして、私は勝利を手にしました。 15-16 私たちの勝利の知らせを聞いて、神様を信じお従いする人々の家には、喜びの歌がわき起こります。 神様はめざましい働きをしてくださいました。…

詩篇 119

1 神様のおきてを完全に守る人は幸いです。 2 神様を探し求め、常にそのご意志に従う人は幸いです。 3 そのような人は、まちがっても悪と妥協などせず、神様の道をひたすら歩みます。 4 神様は、守るべきおきてを与えてくださいました。 5 おきてから少しでもそれないでいたいと、どれほど私は願っていることでしょう。 6 それさえできれば、いつも良心はすみきっていて、恥をかくこともないでしょう。 7 神様に懲らしめられれば、私は神様に喜ばれる生活をして、感謝の気持ちを表わすでしょう。 8 これからは神様にお従いしますから、どうか、見捨てないでください。 私があとずさりして、二度と罪の中に落ち込まないように導いてください。 9 どうしたら、若い人は身も心もきよく保つことができるでしょうか。 神様のおことばを読み、その規範に従うほかはありません。 10 私は、神様を見いだそうと、あらゆる努力をはらいました。 どうか、お教えからはみ出さないよう守ってください。 11 私はおことばを深く味わい、心にたくわえました。 それによって罪から引き離されるためです。 12 神様、あなたの規範をお教えください。 13 私はあなたのおきてを暗唱し、 14 宝よりもたいせつにしました。 15 それをかみしめて味わい、心からの敬意をはらうのです。…

詩篇 120

1 苦しみの底から助けを呼び求めると、神様は救いの手を差し伸べてくださいました。 2 ああ神様、うそでこり固まった連中から救い出してください。 3 平気でうそをつく者には、どれほど恐ろしい運命が待っていることでしょう。 4 おまえたちは鋭い矢で射抜かれ、真っ赤な炭火で焼かれるのです。 5-6 私は、神様を憎む、メシェクとケダルの住人の間に住んでいるようなもので、気苦労がますます重なります。 平和をきらうこの連中と暮らすのには、ほとほと疲れました。 7 平和を愛する私に、彼らは挑戦的で、そのどなり声に私の声もかき消されてしまいます。