詩篇 131

1 神様。 私は思い上がったり、横柄な態度をとったりいたしません。 知ったかぶりをしたり、ほかの者より善人ぶったりもいたしません。 2 今こうして、乳離れした幼児のように、神様の前でおとなしくしています。 もう、あれこれ願い事を並べ立てるのはやめにしました。 3 イスラエルよ、おまえもまた、今だけでなく、いつまでも、静かに神様に信頼していなさい。

詩篇 132

1 神様。 あなたは、私の心が騒ぎ立っていた頃のことをご存じですか。 2-5 契約の箱を納める、イスラエルの全能の神様の神殿をどう建てたらいいかと思いめぐらし、休むことも、眠ることもできない状態でした。 あのとき私は、どんなことがあっても神の宮を建てようと誓ったのです。 6 契約の箱は、最初エフラテにあり、次に遠く離れたヤアルの田舎に移されました。 7 しかし今こそ、神様の地上のお住まい、神殿にお迎えいたします。 私どもはそこで、神様を拝むのです。 8 ああ神様、どうぞ立ち上がって、お力の象徴である箱とともに、神殿にお入りください。 9 祭司には、純潔のしるしの白い服をまとわせます。 わが国の人々を、歓声でわき立たせてください。 10 あなたの国民の王として選ばれた、しもべダビデを退けないでください。 11 私の息子が後継者となって王座につく、とお約束くださったではありませんか。 神様が約束を破られるはずはありません。 12 神様はまた、もし子孫が、神様と私との契約を守るなら、ダビデ王朝はいつまでも安泰だ、と約束してくださいました。 13 ああ神様。 あなたはエルサレムを住まいとしてお選びになり、 14 こう言われました。 「こここそわたしの永遠の住まい。 わたしの望みの地。 15 わたしはこの都を繁栄させ、貧しい住民を満腹にしてやる。 16 祭司には救いの服を着せる。 わたしを信じる都の住民は、喜びの声を張り上げるだろう。 17 わたしはダビデの子孫を全世界の王とし、その権力をますます増大させよう。 18 敵対する者には恥をかかせ、ダビデ王家は栄光に輝かせよう。」

詩篇 133

1 兄弟たちが一つになって仲良く暮らす様子は、なんと楽しげで、すばらしいことでしょう。 2 それは、頭に注がれた香り高い油のようです。 かつて、アロンに注がれた油はひげに流れ落ち、服のえりにまでしたたったではありませんか。 3 それは、ヘルモン山やイスラエルの山々に降りる露にも似ていて、新たな息吹を呼びさますのです。 こうして、神様はイスラエルに、永遠のいのちの祝福を与えると約束なさったのです。

詩篇 134

1 夜ごと神殿の警備に立つ、神様に仕える人々よ。 さあ、ほめたたえなさい。 2 きよい手をあげて、ほめたたえなさい。 3 天地をお造りになった神様が、シオン(エルサレム)からあなたを祝福してくださいますように。

詩篇 135

1-2 ハレルヤ。 神様の国民は、神殿の内庭に立って、ほめたたえなさい。 3 恵み深い神様のすばらしいお名前をたたえて歌いなさい。 4 神様はイスラエルを、ご自分のものとして選んでくださったのです。 5 神様の偉大さは、とてもほかの神々とは比べものになりません。 6 天も地も、深い海も、神様は思いどおりにあやつられます。 7 地上にもやを立ちこめさせ、雨をもたらすいなずまを光らせ、その宝物倉から風を送り出されます。 8 神様はエジプト人に生まれた長男をみな、家畜の初子もろとも滅ぼされました。 9 エジプトの王や国民の目の前で、大きな奇蹟を見せられたのです。 10 強い国々を滅ぼし、負けを知らない王侯を殺されました。 11 エモリ人の王シホン、バシャンの王オグ、それにカナンの王たちをご覧なさい。 12 神様は彼らの土地を、ご自分の国民イスラエルに、永遠の贈り物としてお与えくださいました。 13 ああ神様。 あなたの御名はいつまでもすたれず、あらゆる時代の人々に知れ渡ります。 14 神様はご自分の国民を弁護し、仕える人人をあわれまれるからです。 15 外国人は、人の手で作った金や銀の偶像を拝みます。 16 それこそ口があってもしゃべれず、目があっても見えず、…

詩篇 136

1 絶え間なく恵みを注いでくださる神様に感謝しなさい。 2 神々の神であられるお方に感謝しなさい。 その恵みはいつまでも絶えることがありません。 3 主の主に感謝しなさい。 その恵みはいつまでも絶えません。 4 めざましい奇蹟をなさる、ただ一人のお方をほめたたえなさい。 その恵みは絶えることがありません。 5 天を造られたお方をほめたたえなさい。 その恵みは永遠のものです。 6 地中に水脈を巡らされたお方をほめたたえなさい。 その恵みは絶えることがありません。 7 天に明かりをともされたお方をほめたたえなさい。 その恵みは絶えることがありません。 8-9 昼のために太陽を、夜のためには月と星とを造られたお方の恵みは、絶えることなく続きます。 10 エジプト人の長男を打ち殺された神様をほめたたえなさい。 イスラエルへの恵みは絶えることがありません。 11-12 神様は、大いなる力を背景にイスラエルの人々を連れ出し、敵に対しては、こぶしを振りかざされました。 イスラエルへの恵みは絶えることがありません。 13 紅海を真っ二つにし、道をあけてくださった神様を、ほめたたえなさい。 その恵みは絶えることがありません。 14 その道を無事に通らせてくださったのも、神様です。 その恵みは絶えることがありません。 15 一方、エジプト王の軍隊はおぼれてしまいました。 イスラエルへの神様の恵みは、絶えることがありません。 16 荒野を旅する間も導いてくださったお方を、ほめたたえなさい。その恵みは絶えることがありません。 17 強大な諸国の王の手から救い出してくださったお方を、ほめたたえなさい。 その恵みは絶えることがありません。…

詩篇 137

1 バビロンの川のほとりに座り、私たちはエルサレムをしのんで泣きました。 2 手にしていた竪琴も柳の枝にかけてしまいました。 3-4 どうして歌う気になどなれましょう。 ところが、冷酷無比の征服者たちは、余興にシオン(エルサレム)の歌をうたえと、しつこくからみました。 5-6 ああエルサレムよ。 もし私がおまえを忘れるようなことがあれば、もしおまえへの愛を失うようなことがあれば、この琴をひく腕が折れ、二度と歌えなくなるがいい。 7 神様、バビロン軍によるエルサレム陥落の日の、エドム人たちの仕打ちを忘れないでください。 「建物という建物はみなこわしてしまえ」とわめき散らしていました。 8 どう猛な野獣、バビロンよ。今におまえは滅ぼされるぞ。 よくも私たちを痛めつけてくれたな。今度はお返しだ。 おまえを滅ぼしてくれる人には、祝福があるように。 9 おまえの赤ん坊を、岩に投げつける人に、祝福があるように。

詩篇 138

1 主よ。 私は心の底から感謝し、御使いたちの前でほめたたえます。 2 礼拝するたびにあなたの宮に向かい、そのすべての恵みと真実を思い起こして感謝をささげます。 神様は、御自身の名誉にかけても、お約束は守られるはずですから。 3 必ず私の祈りに答えて、力を与え、励ましてくださいます。 4 主よ。 この世の王はみなお声を聞き、感謝をささげます。 5 彼らは、栄光に輝く神様の道をたたえて歌います。 ご栄光の偉大さに圧倒されるからです。 6 この上なく偉大な神様は、謙そんな人を重んじ、高慢な人を寄せつけません。 7 たとい、四方八方を苦しみに取り巻かれても、私は無事に救い出していただけます。 怒り狂った敵には、神様のこぶしが振り下ろされるのです。 8 私のためのご計画は、次々に実現していきます。 神様の恵みは絶えることがないからです。 どうか、私を置き去りにしないでください。 私は神様の手で造られた者ですから。

詩篇 139

1 主よ。 あなたは私の心の奥底まで探り、どんなささいなことも見のがされません。 2 私の立ち居振る舞いさえご存じです。 遠くからでも、私の内面をすべて読み取られます。 3 また、私の進む道を下調べして、どこで休息をとるべきかも教えてくださいます。 常に私の居場所もご存じです。 4 そして、口を開かない前から、私が何を言いたいかも見抜いておられます。 5 先になりあとになりして、祝福の御手を伸べてくださいます。 6 しかし、このようなことはあまりにももったいない話で、ほんとうだとは信じがたいほどです。 7 神様の視界から逃れることは決してできません。 身を隠すことも、不可能です。 8 たとい天までのぼろうと、神様はそこにおられ、死の世界まで降りて行こうと、神様はそこで待っておられるのです。 9 たとい朝風に乗り、地球の果てまで飛んで行こうと、 10 神様の力強い腕は、私を導き、支えてくださいます。 11 もし暗やみにまぎれ込もうとしたりすると、夜はさっと私を照らし出す光となるのです。 12 神様の目をさえぎるのに、暗やみは、何の役にも立ちません。 神様のためなら、夜も昼のように輝くのですから。 13 神様は、精巧に私の体の各器官を造り、母の胎内で組み立ててくださいました。 14 こんなにも複雑かつ緻密に仕上げてくださったことを感謝します。 その腕前は天下一品だと、よくわかっております。 15 秘密の工房で私を組み立てる時、神様は立ち合われました。…

詩篇 140

1 ああ神様、私を悪者から救い出し、乱暴者から守ってください。 2 連中は一日じゅう悪事をたくらみ、騒ぎを引き起こします。 3 そのことばときたら、毒蛇の牙のように人を刺すのです。 4 彼らの手の届かない所に私を置き、その暴行を防いでください。 彼らは危害を加えようと策略を練っています。 5 わがもの顔にのさばる連中は、私を生け捕りにしようと、罠をしかけました。 足をすくい、宙吊りにする輪なわです。 また、身動きがとれないように網を投げかけようと、待ち伏せています。 6-8 ああ、私の救い主であり盾であられる神様、この祈りに耳を傾けてください。 悪者どもの思いどおりには、させないでください。彼らのすることばかりがうまくいき、いばり散らされてはかないません。 9 そのたくらみを、そのまま彼らの頭上に返してやってください。 自分たちのしかけた罠で、身を滅ぼしますように。 10 赤々と燃える炭火を、その上に降らせてください。 また、火の中か、底なしの穴に、彼らを投げ込んでください。 11 二枚舌を使う者どもが、この国で甘い汁を吸うのはごめんです。早々に罰してやってください。 12 しかし神様は、踏みつけにされている人々を助け、貧しい者の権利をお守りくださいます。 13 神様を信じて従う人は、きっと感謝の声をあげることになるでしょう。 神様のおそばで暮らせる時が、必ずくるからです。