テサロニケ人への第一の手紙 3

1 もうこれ以上、我慢できなくなったので、私だけがアテネにとどまることにして、 2-3 兄弟(信仰を同じくする人)であり、協力者であり、また神様の伝道者でもあるテモテを、そちらへ行かせました。それは、あなたがたの信仰を強め、励まし、どんな困難の中ででも、失望せずにしっかり立ってくれることを願ったからです。 〔しかし、ご存じでしょうが、クリスチャンにとって、困難とは、神様の計画の範囲内の出来事なのです。 4 私がそちらにいた時、やがてきっと苦難が訪れると警告しておきましたが、それが、いま事実となったのです。〕 5 私はもうこれ以上、不安な気持ちに耐えきれず、あなたがたの信仰が、以前のようにしっかりしているかどうか確かめたくて、テモテに行ってもらいました。 悪魔に誘惑されて信仰を奪い取られ、これまでの苦労が水のあわになったのではないか、と心配だったからです。 6 ところが、今こちらに帰って来たテモテから、あなたがたの信仰と愛が、変わらずにしっかりしているとの報告を受け、どんなに喜んでいることでしょう。 またあなたがたは、私たちの訪問を昨日のことのように覚えていて、同じように会いたがってくれているそうですね。 7 愛する皆さん、私たちは、身も心も押しつぶされそうな困難と苦しみの中にありながらも、あなたがたの、主へのまごころが変わらない事実を知って、ほんとうに慰められました。 8 主にあって堅く立っていてくれるなら、それだけで、私たちはどんな困難にも耐えていけるのです。 9 あなたがたが与えてくれた喜びを、どれほど神様に感謝して祈ったらよいでしょう。 10 ぜひ、もう一度会って、あなたがたの信仰の不足分を補いたいと、昼も夜も神様に求めています。 11 どうか、父なる神と主イエスが、再会の機会を与えてくださいますように。 12 また、どうか主が、あなたがたを思う私たちの愛のように、あなたがた相互の愛と、他の人々への愛を深め、満ちあふれさせてくださいますように。 13 そして、どうか父なる神が、あなたがたの心を強くし、きよめて、主イエス・キリストがご自分に属する、すべての人と共に再び来られる時、父なる神の前で、あなたがたに無罪を宣告してくださいますように。 —https://d1b84921e69nmq.cloudfront.net/32/32k/1TH/3-852882fd69570aa4c9955698ce1d432a.mp3?version_id=83—

テサロニケ人への第一の手紙 4

1-2 愛する皆さん。 さらに付け加えます。 あなたがたは日々の生活で、どうしたら神様をお喜ばせできるかを、すでに知っているはずです。 そのために、私たちは主イエス様からの戒めを知らされたのですから。 そこでお願いします。 というより、これは主イエス様の命令と思ってほしいのですが。 どうか、この目標に向かって、さらに熱心に励んでください。 3-4 なぜなら、神様が望んでおられることは、あなたがたがきよくなることだからです。 つまり、あらゆる不品行の罪を避けて、きよらかな品位ある結婚生活を送ってほしいのです。 5 神様を知らず、そのお心も知らない異教徒のように、汚れた肉欲におぼれてはいけません。 6 また、他人の妻を横取りして、その人をあざむくようなことをしてはいけません。 前もって厳重に警告しておいたように、主はこれらについて、恐ろしい刑罰を下されるからです。 7 私たちが神様に召されたのは、汚れた思いや欲情のとりこになったりするためではなく、きよく清潔な生活を送るためです。 8 もし、これらの戒めに従うことを拒むなら、人間の規則に違反したというより、聖霊様を与えてくださった神様に、そむいたことになるのです。 9 ところで、クリスチャン同士の純粋な兄弟愛については、とやかく言う必要もない、と確信しています。 なぜなら、神様みずから、あなたがたに、互いに愛し合うことを教えてくださったからです。 10 実に、あなたがたの愛は、国中のすべてのクリスチャンをおおうほど強いものだ、と聞いています。 そうであればこそ、心からお願いしたいのです。 ますます兄弟愛を深めなさい。 11 そして、以前にも教えたように、静かな生活を送り、仕事に身を入れ、喜んで働きなさい。 12 そうすれば、クリスチャンではない人たちからも信用され、尊敬されることでしょう。 また、お金の問題で人の世話にならなくなるでしょう。 13 それから、愛する皆さん。 クリスチャンが死んだらどうなるか、よく知っておいてほしいのです。 それは、悲しみのあまり取り乱して、何の希望もない人たちと同じようにならないためです。 14 私たちは、イエス様の死後の復活を、確かなことと信じています。 ですから、イエス様が帰って来られる時、すでに死んで世を去ったすべてのクリスチャンを、神様が共に連れ戻してくださると信じてよいのです。 15 私は、主から直接聞いたとおりを伝えるのですが、主が再び来られる時に、私たちが生きていたとしても、すでに墓の中にいる人たちをさしおいて主にお会いすることは、断じてありません。 16 主は、大号令と、天使長の声と、神の召集ラッパの響きと共に、天から下って来られます。 その時、まず最初に復活して主にお会いできるのは、すでにこの世を去っているクリスチャンです。 17 それから、なお生きて地上に残っている私たちが、いっしょに雲に包まれて、空中で主とお会いするのです。 そして、いつまでも主と共に過ごすことになります。…

テサロニケ人への第一の手紙 5

1 もちろん、それらがいつ起こるかという質問には、愛する皆さん、私は何も答える必要がありません。 2 その時を言い当てることができる人などいないことは、よくご存じのはずです。 主の日は、夜中にこっそり忍び込むどろぼうのように、思いがけない時に来ます。 3 人々が、「万事順調で、何もかも平穏無事だ……」と、たかをくくっている時、突然、災いが襲いかかるのです。 それはちょうど、出産の時、母親に陣痛が襲うのに似ています。 その災いから逃れうる人はいません。 身を隠す場所など、どこにもないからです。 4 しかし、愛する皆さん。 あなたがたは、このことについて皆目わからない、暗やみにいるわけではありません。 ですから、主の日が来ても、強盗に襲われた時のように、あわてふためくことはないはずです。 5 あなたがたはみな、光の子供、真昼の子供であって、暗やみや夜に属する者ではないからです。 6 ですから、ほかの人たちのように眠りこけないで、目を覚まして見張っていなさい。 主が再び来られる日に備えて、慎重に行動しなさい。 7 夜、人々は眠り、また酔いつぶれます。 8 しかし、私たちは、昼の世界に生きる者らしく、信仰と愛のよろいで身を守り、すばらしい救いの望みのかぶとをかぶり、慎しみ深くふるまいましょう。 9 なぜなら、神様は、怒りをぶちまけるために私たちをお選びになったのではなく、主イエス・キリストによって救うために、選んでくださったからです。 10 主イエス・キリストの死は、主が再び来られる時に、私たちを、その生死の状態にかかわりなく、永遠に主と共に生かすためでした。 11 そういうわけですから、すでに実行していることでしょうが、互いに励まし合い、助け合いなさい。 12 愛する皆さん。 あなたがたの間で一生懸命働き、まちがいがあれば親身になって忠告してくれる、教会の役員たちを尊敬しなさい。 13 その人たちは、何とかしてあなたがたの手助けをしようと、真剣なのですから、彼らを高く評価して、心から愛しなさい。 くれぐれも言っておきますが、争いなど起こさないようにしてください。 14 愛する皆さん。 なまけ者や手に負えない乱暴者は、きびしく注意しなさい。 臆病な人を励まし、弱い人を思いやりなさい。 そして、だれに対しても忍耐しなさい。 15 悪をもって悪に仕返ししないように、気をつけなさい。 かえって、お互いに、またどんな人にも、常に善意を示すよう心がけなさい。…

テサロニケ人への第二の手紙 1

1 パウロとシルワノとテモテから、私たちの父なる神と主イエス・キリストに守られている、テサロニケの教会の皆さんへ。 2 どうか、父なる神と主イエス・キリストが、あふれるばかりの祝福と平安とを、あなたがたに与えてくださいますように。 3 愛する皆さん。 私は、神様にたいへん感謝しています。 それは、あなたがたの信仰がめざましく成長し、お互いがますます深い愛で結ばれているからです。 それを思うと、自然に神様に対する感謝の思いがわき上がってきます。 もちろん感謝して当たり前のことですが。 4 激しい迫害と困難の真っただ中にあるにもかかわらず、あなたがたが忍耐しつつ、神様への完全な信仰を守っていることを、他の教会に大いに誇っています。 5 それは、神様のさばきが公平に、また正しく行なわれている証拠です。 なぜなら、神様は、苦しみを経験させることによって、あなたがたに神の国に入る資格を与え、 6 同時に、迫害する者たちには、その報いとして、さばきと刑罰とを下されるからです。 7 そういうわけで、困難のただ中にある、あなたがたに言っておきます。 主イエス・キリストが、力ある御使いたちを従えて、燃え立つ炎の中に、突如として天から姿を現わされる時、神様はあなたがたにも私たちにも、休息を与えてくださるのです。 8 その時、神様には目もくれなかった者や、主イエス・キリストによる神様の救いの計画を拒んだ者には、恐るべきさばきが下ります。 9 彼らは、永遠の地獄で刑罰を受け、主の前から追放されて、二度と栄光に輝く主の力を見ることはないのです。 10 その日、おいでになった主は、ご自分に属するクリスチャンのために成し遂げたそのお働きのゆえに、誉れと賞賛とをお受けになります。 そして、私たちが伝えた神様のことばを信じ抜いたあなたがたは、主と共に生きる者となるのです。 11 そのためにも、いつも、あなたがたのことを思って祈っています。 どうか、神様が、あなたがたの信仰を評価して、神様のおめがねにかなう、良い子供としてくださいますように。 12 そうすれば、神様によって変えられたあなたがたを見て、すべての人が主イエス・キリストの名を賛美するようになるでしょう。 そして、あなたがたも、主のものになるという、願ってもない栄光を受けます。 神様と主イエス・キリストの恵みによって、そうしていただけるのです。 —https://d1b84921e69nmq.cloudfront.net/32/32k/2TH/1-618990ec549e0bf58848760f7b5b1781.mp3?version_id=83—

テサロニケ人への第二の手紙 2

1-2 さて、主イエス・キリストがもう一度来られることと、その時、一堂に集められた私たちが、主にお会いすることについては、どう考えていますか。 愛する皆さん。 主の日はもう来たなどという、うわさを耳にして、興奮したり、あわてたりしないでください。 たとい、このことについて幻を見たとか、神様から特別のお告げを受けたとか言う人が現われても、また、私たちからのもののように偽造した手紙をちらつかされても、信用してはいけません。 3 どんなことを言われても、惑わされたり、だまされたりしないように気をつけなさい。 なぜなら、主の日は、次の二つの現象が起こるまでは実現しないからです。 まず、世をあげて神様に逆らう時代が来ます。 それから、反逆の人、すなわち地獄の子が現われます。 4 彼は、神と名のつくものには、ことごとく反抗し、また、礼拝の対象をすべて打ちこわします。 そして神殿に入って、神の座につき、自分こそ神だと宣言します。 5 このことについては、そちらに滞在中、口をすっぱくして話しておいたはずですが、覚えていないのですか。 6 あなたがたは、姿を現わそうとする彼を引き止めている者がだれであるかを知っているはずです。 彼は定められた時が来るまで、出て来られないのです。 7 この反逆と地獄の子が現われるきざしは、すでにあちこちに見られます。 しかし、引き止めている者が身を引くまでは、姿を現わせません。 8 時が来れば、いよいよこの悪の張本人が飛び出すことになりますが、主イエス様が来られ、御口の息によって、彼を焼き滅ぼしてしまわれます。 9 この罪の子は、悪魔の手先であり、悪魔のあらゆる力を与えられて、やって来ます。 不思議なわざを披露しては人々をだまし、すばらしい奇蹟を行なう者であるかのように見せかけるのです。 10 こうして、真理を拒んで地獄への道を突っ走る者たちを、すっかり、とりこにしてしまいます。 そのような人たちは、真理を信じることも愛することもせず、まして救われようなどとは考えもしなかったのです。 11 そこで神様は、彼らがうそで丸め込まれるままに放っておかれるのです。 12 真理を捨てて、うそを信じ、罪を犯すことを楽しむ彼らに、さばきが下るのは、当然のことです。 13 しかし、主に愛されている皆さん。 あなたがたのことを考えると、神様に感謝せずにはおられません。 なぜなら、神様は初めから、あなたがたを救おうとしてお選びになり、聖霊様の働きと、真理に対するあなたがたの信仰によって、きよめてくださったからです。 14 神様は私たちの口を通して、あなたがたに、このすばらしい知らせを語ってくださいました。 そればかりか、主イエス・キリストの栄光を分け与えようと、招いてくださったのです。 15 愛する皆さん。 これらのことを深く心にとめて、しっかり立ちなさい。 そして、私たちが手紙で伝え、またそちらに滞在中に教えた真理を、失わないようにしなさい。 16…

テサロニケ人への第二の手紙 3

1 愛する皆さん。 この手紙を書き終えるにあたって、お願いしたいことがあります。 どうか、私たちのために祈ってください。 主のことばが至る所で急速に広まって勝利を収め、あなたがたのところと同様、各地でも救われる人が続出するように祈ってください。 2 また、私たちが悪い連中の手から救い出されるように祈ってください。 すべての人が、主を愛しているわけではありませんから。 3 しかし、主は真実な方ですから、あなたがたに力を与え、悪魔のどんな攻撃からも守ってくださいます。 4 私たちは主に信頼しているので、あなたがたが、私たちの教えを現に実行しており、これからもその態度は変わらないと確信しています。 5 どうか、主の導きによって、神様の愛と、キリスト様の忍耐とを、あなたがたが、ますます深く理解しますように。 6 愛する皆さん。 ここで主イエス・キリストの名により、その権威を受けて命令します。 私たちが身をもって示した教えに従わず、ぶらぶらと日を過ごしているクリスチャンとは、絶交しなさい。 7 どういう生活をすればよいかは、もうよくわかっているはずです。 私たちは、そちらで、だらしのない生活をしたことがありません。 それを手本にしてください。 8 私たちは、だれからも、ただでパンをもらいませんでした。 人に負担をかけたくなかったので、必要な物は、昼夜働いて得た収入で手に入れました。 9 私たちに、それを要求する権利がなかったからではなく、自分の生活は自分で支えるという模範を、身をもって示したかったからです。 10 そちらででも、「働かない者は食べる資格がない」という鉄則を、教えたはずです。 11 ところが、聞くところによると、あなたがたの中には、働くのをいやがり、一日中ぶらぶらして、うわさ話に花を咲かせている人がいるらしいですね。 12 そういう人たちに、主イエス・キリストの名によって忠告し、また命じます。 じっくり腰を落ち着けて、まじめに仕事に精を出し、自活できるようになりなさい。 13 それから、愛する皆さん。 あなたがたには、いつでも、生き生きと正しい行ないをしてほしいものです。 14 もし、この手紙の教えに聞き従わない者があれば、特に注意して、そんな人とは絶交しなさい。 自らそのことに気づいて恥じ入らせるためです。 15 その人を敵視してはいけません。 彼には、兄弟に対するような忠告が必要です。…

テモテヘの第一の手紙 1

1 私たちの救い主である神様と、唯一の希望である主イエス・キリストから遣わされた、イエス・キリストの宣教者パウロから、 2 テモテへ。 あなたは、信仰の面から言えば、私の息子みたいなものです。 どうか、父なる神と主イエス・キリストの、恵みとあわれみによって、あなたの心と思いとが、豊かな平安で満たされますように。 3-4 私がマケドニヤに出発する際、指示しておいたように、あなたは引き続き、エペソの教会にとどまり、まちがった教えを言い広めている者の口を封じてください。 彼らの作り話や伝説、また、くだらない系図論争に、とどめを刺しなさい。 このような教えは、信仰によって救われるという神様の計画を、人々が受け入れるのを妨げるばかりか、かえって、さまざまの疑問と議論を巻き起こすもとになります。 5 私がひたすら願い求めるのは、すべてのクリスチャンが純粋な愛の心になり、その思いがきよめられ、信仰が強められることです。 6 しかし、まちがった教えを広める教師たちは、この目標を見失い、議論やくだらない話で時間をつぶしています。 7 彼らは、モーセのおきての教師としての名声を得たがるのですが、そのおきての本質は、少しもわかっていないのです。 8 おきては、神様の意志にかなって用いられるなら、ほんとうに良いものです。 9 しかし、神様に救われた私たちのためのものではありません。 それは、神様を憎み、反抗心をいだき、罰あたりなことばを吐き、父母に逆らい、人殺しをする罪人のためにあるのです。 10-11 おきては、不道徳で不潔な者たち、すなわち、同性愛にふける者、子供を誘拐する者、うそをつく者、そのほか、祝福を約束する神様の良い知らせにそむく者の罪を、はっきり指摘するためにあるのです。 私は、この良い知らせを伝える使者として任命されました。 12 私は、主キリスト・イエスに、どう感謝したらよいかわかりません。 主は私を使者の一人に選び、忠実に奉仕する者となる力を下さいました。 13 以前の私は、キリスト様の名をあざけり、主を信じる者たちを追い回し、あの手この手で迫害しました。 しかし主は、そんな私さえ、あわれんでくださったのです。 その時はまだ、キリスト様を知らず、自分のしていることの恐ろしさもわからなかったからです。 14 主は、なんと恵み深いお方でしょう。 どのように主に信頼すべきか、どうしたらキリスト・イエスの愛に満たされるかを、教えてくださったのです。 15 「キリスト・イエスは、罪人を救うために、この世に来てくださった」ということばは真実です。 このことをだれもが知ってくれるようにと、心から願っています。 私は、その罪人の中でも首領格の人間です。 16 それにもかかわらず、神様は私をあわれんでくださいました。 キリスト・イエスは、どうにも手がつけられない罪人に対してさえ、自らの忍耐深さを教えようと、私みたいな者を選ばれたのです。 それによって、だれにも永遠のいのちを持つ希望が与えられるのです。 17…

テモテヘの第一の手紙 2

1 さて、次のことを勧めます。 すべての人のために、神様のあわれみが注がれるよう熱心に祈り、とりなしなさい。 そして、やがて彼らにも恵みが与えられると信じて、感謝しなさい。 2 王のため、また権威と重い責任を負っているすべての人のために祈りなさい。 それは、主を敬い、主を深く思いながら、平安のうちに落ち着いた一生を過ごすためです。 3 そうすることはたいへん良いことで、救い主である神様に喜んでいただけることです。 4 神様はすべての人が救われて、真理を理解するに至ることを、切に望んでおられるからです。 5-6 その真理とは、こうです。 神と人間とは、それぞれ別の岸に立っています。 そして、人となられたキリスト・イエスがその間に立ち、ご自分のいのちを、全人類のために差し出すことによって、両者の橋渡しをされたのです。 これこそ、神様が時にかなって私たちに示された教えにほかなりません。 7 この真理を外国人に教え、救いは信仰によって与えられるという、神様の計画を伝えるために、私は宣教者また使徒として選ばれました。 これは、うそ偽りのない真実です。 8 そこで勧めます。 男は、罪を犯したり、怒ったり、恨みをいだいたりせずに、どこででも、きよい手を上げて祈りなさい。 9-10 同じように、女も、控え目な服装や態度で、品位を保つように心がけなさい。 クリスチャンの女性は、はでなヘアスタイルや宝石や高価な着物によって人の注意を引こうとはせず、良い行ないとやさしく親切なふるまいによって身を飾りなさい。 11 女は、物静かに、謙そんな心で教えを聞き、また学ぶべきです。 12 女が男にものを教えたり、権力をふるったりするようなことが、決してあってはなりません。 女は、教会の集会では黙っていなさい。 13 なぜなら、神様は最初にアダムを、そのあとでエバをお造りになったからです。 14 アダムは悪魔にだまされませんでしたが、エバはだまされ、罪を犯してしまいました。 15 そこで神様は、女に子を産む時の苦しみをお与えになったのです。 しかし、もし女が神様を信じ、控え目な態度で愛にあふれた生活を送るなら、そのたましいは救われます。 —https://d1b84921e69nmq.cloudfront.net/32/32k/1TI/2-b685209319c9aeb324f05de77cb90a6e.mp3?version_id=83—

テモテヘの第一の手紙 3

1 「人がもし牧師になりたいと願うなら、それはすばらしいことです」ということばは、真実です。 2 牧師になる人は、だれからもうしろ指をさされたりしない人でなければなりません。 ちゃんとした結婚をしており、勤勉で思慮深く、折り目正しい生活をして、善行に励む人であるべきです。 また、客をよくもてなし、有能な聖書の教師でなければなりません。 3 酒飲みでも、けんか好きでもなく、やさしく親切で、金銭にこだわらず、 4 子供たちのしつけも行き届いた、良い家庭の主人でなければなりません。 5 自分の小さな家庭すら取りしきれない人が、どうして神様の教会を指導できるでしょう。 6 また、牧師となる者は、クリスチャンになって、まだ日の浅い人ではいけません。 早く牧師に選ばれたというので、高慢になる危険性があるからです。 高慢は堕落の前ぶれです〔悪魔がその良い例です〕。 7 また、クリスチャンでない教会外の人からも、評判の良い人でなければなりません。 そうでないと、悪魔のわなにはまって、訴える口実を与えたり、自由に教会員を指導する力を奪われたりするからです。 8 教会の執事も、牧師と同じように、善良でまじめな人でなければなりません。 大酒飲みや、お金に執着する人でなく、 9 信仰の、秘められた源であるキリスト様に、真心から仕える人でなければなりません。 10 ですから、正式に執事として任命する前に、その人柄や能力をテストするため、教会で何かほかの仕事をさせてみなさい。 もしそれをりっぱにやり遂げたら、執事として任命しなさい。 11 執事の妻も、思慮深く、酒におぼれず、陰口をきかず、すべてに忠実な人でなければなりません。 12 執事は、ちゃんとした結婚をしており、家族のだれからも慕われる円満な家庭の主人であるべきです。 13 執事の務めをりっぱに果たす人は、人からは尊敬され、また、自ら主への確信と信頼もますます強められて、二重の報いを受けることになります。 14 私は、近いうちに、そちらを訪問したいとは思っていますが、念のために、この手紙を書いています。 15 もしその訪問がしばらく実現しなくても、生ける神の教会のために、どのような人を役員として選ぶべきかを、あなたに知ってもらいたいからです。 教会は、真理を高く掲げるとりでなのです。…

テモテヘの第一の手紙 4

1 しかし、聖霊様がはっきりと予告されたように、終末の時代には、教会の中からも、キリスト様から離れ、悪霊の教えを広める教師の熱心な弟子になる者が現われます。 2 そのような教師は、平気でうそをつき、しかもそれを何度もくり返すので、良心が完全に麻痺しています。 3 彼らは、結婚や肉を食べることを禁じたりします。 しかし、神様はそれらを、よく訓練されたクリスチャンが喜び楽しむようにと、備えてくださったのです。 4 神様がお造りになったものはみな良い物で、感謝して受ければ、何一つ捨てる必要はありません。 5 それらは、神様に祝福を求める祈りと、神様のことばとによって、きよめられるからです。 6 このことを、ほかの人たちに、はっきり教えなさい。 そうすれば、あなたは牧師の義務をりっぱに果たしたことになるのです。 牧師は、自らの信仰と、従ってきた真理の教えとによって成長するのです。 7 ばかばかしい理論や、くだらない作り話を、あれこれ議論し、むだに時間を費やしてはなりません。 むしろ、時間と労力とを有効に使って、いつも霊的に高められるよう、自分を訓練しなさい。 8 体の訓練も大いにけっこうですが、霊の訓練はさらに大切であり、あらゆる行動の原動力になるのです。 ですから、あなたは霊の訓練に励み、もっとすぐれたクリスチャンを目指しなさい。 そうすることは、今の地上の生活のためだけでなく、未来の生活にも役立つからです。 9 これは、万人に共通の真理です。 10 私たちは、これを人々が信じるようにと、多くの苦しみに会いながらも一心に励んできました。 それは私たちが、生ける神に希望を託しているからです。 神様はすべての人のために、特にその救いを受け入れた人たちのために死に、復活されたお方なのです。 11 これらのことを、どんな人でも十分理解できるように教えなさい。 12 年が若いからといって、軽く見られてはいけません。 かえって人々の模範になりなさい。 あなたが、ことばと実践によって教えていることを、人々にも実行させなさい。 愛、信仰、きよらかな思いの、良い模範を示しなさい。 13 私がそちらに行くまで、教会で聖書を朗読し、その内容を教え、神様のことばを伝えなさい。 14 かつて教会の長老たちがあなたの頭に手を置いて祈ってくれた時、神様が預言を通して与えてくださった特別な能力を大切にしなさい。 15 その能力を十分に活用して、今の仕事に全身全霊、打ち込みなさい。 そうすれば、だれの目にも、あなたの進歩と向上が明らかになるでしょう。…