ヨハネの第一の手紙 5

1 イエス様はキリスト、すなわち、神の子であり救い主であると信じるなら、その人は神様の子供です。 父なる神を愛する人はみな、神様の子供たちを愛するはずです。 2 そういうわけで、あなたがたが、どれだけ神様を愛し、従っているかで、神様の子供たちをどれだけ愛しているかがわかるのです。 3 神様を愛するとは、そのご命令を守ることです。 決して、むずかしいことではありません。 4 神様の子供たちはみな、神様に従います。 そして、キリスト様に信頼することによって助けを受け、罪と悪との楽しみに、打ち勝つことができるのです。 5 イエス様がほんとうに神の子であると信じる人以外に、この戦いに勝てる人はいません。 6-8 私たちは、イエス様が神の子であると知っています。 なぜなら、イエス様がバプテスマ(洗礼)を受けられた時、また、死を目前にされた時、天からの神様の声が、そのことを証言したからです。 さらに、永遠に真実であられる聖霊様も、そう証言しておられます。 ですから、私たちには三つの証言があるわけです。 すなわち、私たちの心の中で語られる聖霊様の声と、キリスト様がバプテスマを受けられた時の天からの声と、キリスト様の死の前に聞こえてきた声の、三つです。 この三つが一致して、イエス・キリストは神の子である、と証言しているのです。 9 私たちは、法廷での証人のことばを信じます。 では、なおさら、神様のことばを確信できるはずです。 神様自身がはっきりと、イエス様は神の子である、と宣言しておられるのですから。 10 このことを信じる人はみな、心でそう確信しています。 信じない人は、神様をうそつき呼ばわりしているのです。 神の子についての神様の証言を、信じようとしないからです。 11 神様の言われたこととは、何でしょう。 それは、神様が私たちに、永遠のいのちを与えてくださったこと、また、永遠のいのちが神の子のうちにあるということです。 12 そういうわけで、神の子を信じる人には、いのちがあり、信じない人にはないのです。 13 すでに神の子を信じているあなたがたに、このように書き送るのは、あなたがたには永遠のいのちがあることを自覚させたいからです。 14 私たちは、神様の心にかなうことを願い求めるなら、いつでもその願い事は聞き届けていただけると確信しています。 15 ですから、願い事をする時に、確かに神様が耳を傾けてくださっているとわかれば、神様は必ずその祈りに答えてくださる、と確信できるのです。 16 もし、罪を犯しているクリスチャンを見かけたら、その人が赦していただけるよう、祈ってやりなさい。 それが取り返しのつかない罪でなければ、神様は、彼のいのちを助けてくださいます。 しかし、死に至る罪があります。 そんな罪にはまり込んでいる人のためには、祈っても無意味です。 17 もちろん、すべての悪が罪であることに違いはありません。 しかし、私がここで取り上げているのは、いわゆる一般的な罪ではなく、死に至る罪のことです。…

ヨハネの第二の手紙 1

1 教会の長老ヨハネから、神様を信じ、神様のものとなりきっている、愛する夫人キュリアと、その子供たちへ。 私は、あなたがたを心から愛しています。 そして、あなたがたは、教会員にも心から慕われています。 2 私たちの心のうちには、いつも真理が宿っているので、 3 父なる神とそのひとり息子イエス・キリストが、真実と愛と、測り知れないあわれみと平安とを注いで、私たちを祝福してくださるのです。 4 こちらにいるあなたの子供たちの中に、真理に従って歩み、神様の命令どおりに正しく生活している者がいるのを見て、非常にうれしく思っています。 5 そこで、キュリアよ。 もう一度、思い起こしてほしいことがあります。 それは、当初から与えられていた、「クリスチャンは互いに愛し合いなさい」という、神様の戒めです。 6 もし私たちがほんとうに神様を愛しているなら、その命令には喜んで従うはずです。 神様は最初から、互いに愛し合うように、と命じておられるのです。 7 偽教師があちこちに出現していますから、くれぐれも注意しなさい。 あの連中は、イエス・キリストが、私たちと同じ肉体を持った人間として世に来られたことを、信じないのです。 彼らは、真理にそむく者であり、キリスト様に敵対する者です。 8 彼らと同じ道をたどって、賞を得るためのこれまでの労苦が、水のあわとならないよう、くれぐれも注意しなさい。 あなたがたには、ぜひとも、主から十分な報いを受けてもらいたいのです。 9 キリスト様の教えからはずれて、それを守ろうとしない者は、神様をないがしろにしているのです。 しかし、キリスト様の教えに忠実な者は、真の意味で、父なる神とそのひとり息子とを理解していると言えます。 10 あなたがたを訪問する人の中で、まちがった教えを説こうとたくらんでいる連中を、絶対に迎え入れてはいけません。 まして、励ますようなまねは、いっさいやめなさい。 11 そんなことをすれば、自分から悪の仲間入りをするはめになるのです。 12 忠告したいことは、まだまだありますが、この手紙には書きますまい。 一日も早くそちらへ行って、直接これらのことについて語り合い、共に楽しい時を過ごしたいからです。 13 神様に選ばれているあなたの姉妹の子供たちから、よろしくとのことです。 ヨハネ —https://d1b84921e69nmq.cloudfront.net/32/32k/2JN/1-a8c39a6b32dfeb16167c5e783ea6c136.mp3?version_id=83—

ヨハネの第三の手紙 1

1 長老ヨハネから、愛するガイオへ。 2 ガイオよ。 私は、あなたがすべての点で栄え、たましいも体も健全であるように、と祈っています。 3 旅行の途中で、こちらに立ち寄ったクリスチャンが、あなたのうれしい消息を聞かせてくれたので、とても喜んでいます。 彼らは、あなたが、いつもきよく、真実にあふれ、神様の良い知らせにふさわしく生活している、と報告してくれました。 4 私の子供たちのことで、こんな知らせを聞くことほど、大きな喜びはありません。 5 ガイオよ。 あなたは、旅行中の教師や伝道者を、もてなしてくれているそうですね。 さぞかし、神様はお喜びでしょう。 6 世話になった人たちが、こちらの教会に立ち寄って、あなたの友情と愛にあふれたもてなしについて、話してくれました。 あなたが物惜しみせず、心からもてなし、彼らを次の旅へ送り出してくれることは、私にとっても、たいへんうれしいことです。 7 それは主のための旅行であり、信者でない人々に、ひたすらこの良い知らせを伝えているのです。 そのために必要な食物も衣服も、泊まる所もお金も、信者でない人々から受け取るわけにはいきません。 8 ですから、私たちが協力して、そのめんどうを見るべきです。 そうすれば、いっしょに主の働きに参加していることになりますから。 9 この件について、私は教会あてに短い手紙を送っておきました。 ところが、自分を指導者として売り込もうとねらっている、高慢なデオテレペスが、私の権威を認めず、私の忠告を聞き入れようとしないのです。 10 今度そちらに行ったら、彼の行ないを指摘するつもりです。 そうすれば、彼がどんなにひどいことばで私を中傷しているか、わかるでしょう。 彼は、自分が、旅行中の伝道者を歓迎しないばかりか、ほかの人をも抱き込んで、そうさせないのです。 そして言うことを聞かない人々を、教会から追い出そうとしています。 11 ガイオよ。 デオテレペスのような悪い手本に影響されず、ひたすら、良い行ないをするよう心がけなさい。 正しいことを行なう人は、神様の子供であることを、自ら証明しており、いつも悪の道を歩む者は、神様から遠く離れていることを、自ら証明しているのです。 12 しかしデメテリオは、だれにも評判のよい人です。 真理そのものから高く評価されているのです。 私も彼を高く買っています。 私のことばに、うそはないことを、よくご存じのはずです。 13 言いたいことは山ほどありますが、今回は、これだけにします。 14 まもなくそちらで、あなたに会い、思う存分語り合うつもりですから。 15 では、ひとまず筆を置きます。 こちらの友人たちから、よろしくとのことです。 ご一同に、くれぐれもよろしくお伝えください。…

ユダの手紙 1

1 イエス・キリストに仕えているヤコブの兄弟ユダから、各地のクリスチャンの皆さんへ。 あなたがたは、神様に選ばれ、イエス・キリストに守られている人たちです。 2 どうか、神様の恵みと平安と愛とが、ますます豊かに与えられますように。 3 愛する皆さん。 私は前々から、神様が与えてくださった救いについて、幾つかのことを手紙で書き送りたいと願っていました。 ところが、今、それとは別のことを書き送らなければならなくなったのです。 それは、かつて、神様を信じるすべての者に与えられた真理のことばを守るために、勇敢に戦ってほしいということです。 4 こう言うのも、実は、神様を恐れない教師連中が、あなたがたの中に忍び込んで来たからです。 彼らの主張はこうです。 「クリスチャンとなったからには、もう神様のさばきなど、くよくよ考える必要はない。 何でも自由に、やりたいことをやればいい。」 こんな連中は、ずっと昔から、聖書に書かれているとおりの運命をたどるのです。彼らは、私たちのただ一人の支配者であり主である、イエス・キリストに、背を向けてしまったのです。 5 私の答えはこうです。 あなたがたには、とっくに、わかりきっていることでしょうが、念のためにくり返します。――主は、イスラエルの全民衆をエジプトから救い出し、そのあとで、主に信頼せず従いもしなかった者を、一人残らず殺してしまわれた、という事実です。 6 また、もう一つ、心にとめてほしいことがあります。 それは、かつては汚れなく、きよい存在であったにもかかわらず、自ら堕落し、罪に落ちていった、あの御使いたちのことです。 神様は、そんな御使いを、審判の日まで鎖につなぎ、暗黒の牢獄に閉じ込めてしまわれました。 7 それからまた、ソドムとゴモラ、およびその周辺の町々に起こったことも、忘れてはなりません。 この町々は、同性愛など、あらゆる種類の肉欲でいっぱいの、悪徳の町であり、そのため、刑罰の火で焼き滅ぼされたのです。 そしてこのことは、罪人を罰するための地獄が実在することを、後世の人々に知らせる警告となったのです。 8 それにもかかわらず、偽教師は臆面もなく、邪悪で不道徳な生活にふけっています。 みだらな行為によって自分の肉体を汚し、上に立てられている権威ある者をあざ笑い、さらに、栄誉を受けた者をさえ、ばかにしているのです。 9 御使いとして最高の権威を持つミカエルでさえ、モーセの体について悪魔と言い争った時、あえて、悪魔をののしったり、あざけったりはせず、「主が、おまえを戒めてくださるように」と言っただけではありませんか。 10 それなのに、あの偽教師たちときたら、自分にもわからないことを、片っぱしからあざけったり、ののしったりしています。 まるで動物のように、したいほうだいのことをして、自分のたましいを、永遠の滅びへと追いやっているのです。 11 災いが、彼らに下りますように。 弟殺しのカインと同じ道をたどっているからです。 また、バラムと似て、金のためなら、どんなことでも平気でするからです。 彼らはコラのように、神様に従わず、そののろいを受けて死ぬのです。 12 こういう連中が、教会での愛の会食に加われば、大きな汚点を残します。 彼らは、他人のことなどおかまいなしに、大声で笑ったり、ふざけたりしながら、むさぼり食うのです。 まるで、からからに乾ききった大地の上を、一滴の雨も降らせずに通り過ぎる、雲みたいです。 おおいに期待させるだけで、何の役にも立たないのです。 また、収穫の時期になっても、実一つつけない木に似ています。 その状態は、ただの死ではなく、二重の死を意味します。 彼らは、根こそぎ引き抜かれて、焼かれるしかないのですから。 13 彼らがあとに残すものと言えば、海岸に打ち寄せる荒波が残していく、汚ないあぶくのような、恥と不名誉だけです。 彼らは、一見、夜空に輝く星のように見えますが、その行く手には、神様が用意された永遠の暗やみがあるだけです。 14 最初の人アダムとは近い年代に生きたエノクも、こういう連中のことを知っていて、「ごらんなさい。 主が幾百万の聖なる者と共に来られます。 15 主は、全世界の人を自分の前に立たせて、正当な刑罰を宣告されます。 その時、彼らの神様に対する恐るべき反逆行為の数々と、神様に刃向かうことばのいっさいが、明るみに出されるのです」と言っています。…

ヨハネの黙示録 1

1 この書物は、イエス・キリストについて、すぐにも起ころうとする出来事を書いたものです。 それらは、今までベールにおおわれていましたが、神様のお許しを得て、キリストが神様の召使ヨハネに、幻によって示したのです。 その時、天から遣わされた御使いが、この幻の意味を説き明かしたので、 2 ヨハネは、それを一つ残らず書きとめました。 すなわち、神様とイエス・キリストのことばと、自分が見聞きした、すべてのことを書きとめたのです。 3 この預言のことばを教会で朗読する人と、それを聞いて、その内容に心をとめる人は、主から特別の祝福をいただきます。 この預言が、もうすぐ実現しようとしているからです。 4 ヨハネから、 トルコにある七つの教会の、愛する皆さんへ。 今も昔も存在し、やがて来られる神様から、またその王座の前におられる七つの霊から、 5 さらに、私たちにすべての真理を忠実に示してくださる、イエス・キリストから、恵みと平安とが、あなたがたに注がれますように。 このイエス・キリストは、死人の中から最初に復活された方であり、二度と死ぬことのない方です。 この方は、地上のどの王よりもはるかに偉大で、私たちに変わらぬ愛を注ぎ、罪から解放するために、自分の血を流してくださいました。 6 この方は私たちを、神の国の民として集め、父なる神に仕える祭司としてくださいました。 イエス・キリストが永遠にほめたたえられますように。 その支配は永遠に続きますように。 アーメン。 7 見なさい。 この方が、雲に乗っておいでになります。 すべての人の目が、特に、この方を突き刺して殺した者たちの目が、この方に注がれるでしょう。 その時、人々はみな、恐れと悲しみのあまり、激しく泣きます。 うそではありません。 アーメン。 そのとおりになりますように。 8 今も昔も存在し、やがて来られる全能の主なる神が、こう言われます。 「わたしは、あらゆることの初めであり、終わりである。」 9 この手紙を書いているのは、あなたがた同様、主のために苦しんでいる、兄弟ヨハネです。 私もまた、イエス様から忍耐することを教えられました。 そして、私たちは、イエス様の国に入る権利をいただいているのです。 ヨハネの見た幻 私は、神様のことばを宣べ伝え、また、イエス・キリストが成し遂げてくださったことを告げ知らせたために、パトモス島に流されているのです。 10 さて、主の日のことでした。 私が礼拝をしていると、突然、うしろから大きな声が聞こえたのです。 まるでラッパの響きのようで、 11 こう語りかけました。 「わたしは初めであり、終わりである。 これからあなたの目に映ることを、一つ残らず書きとめ、トルコにあるエペソ、スミルナ、ペルガモ、テアテラ、サルデス、フィラデルフィヤ、ラオデキヤの七つの教会に、手紙を送りなさい。」 12 いったいだれだろう、とふり向くと、私のうしろに七つの金の燭台がありました。 13 そして、その燭台の真ん中に、一人の人が立っていました。 その方は「人の子」と呼ばれるイエス様のようであり、長い衣をまとって、胸には金の帯を締めていました。…

ヨハネの黙示録 2

1 エペソにある教会の指導者あてに、次のような手紙を送りなさい。 『各教会を巡り、右手で教会の指導者を支えておられる方が、こう言われます。 2 「わたしは、あなたの多くの良い行ないと、わたしのための労苦と忍耐とを、ずっと見てきました。 また、教会内の罪に目をつぶらず、使徒だと自称しながら、実はそうでない者のうそを注意深く調べて、見破った事実を知っています。 3 あなたはわたしのために、どんな時にも、じっと耐え、決してくじけませんでした。 4 しかし、一つだけ非難すべき点があります。 それは、あなたがわたしを、初めのころほど愛していないことです。 5 どうしてそうなったのか、胸に手を当てて考え、初めの愛に立ち返って、以前のように励みなさい。 さもないと、わたしは行って、あなたの燭台を、諸教会の中から取り除きます。 6 しかし、ほめるところもあります。 あなたが、わたしと同じように、ニコライ派の人々のみだらな行ないを、憎んでいることです。 7 聞く耳のある人は、聖霊様の諸教会へのお告げを、よく聞きなさい。 わたしは勝利を得る人に、神様のパラダイスにある、いのちの木の実を食べさせます。」』 8 スミルナにある教会の指導者に、次のような手紙を送りなさい。 『この手紙は、初めであり、終わりであり、死んでのち、復活された方からのものです。 9 「わたしは、あなたが、主のためにどんなにひどい苦しみと貧しさに耐えてきたかを、知っています。 〔しかし、実際は天の宝を得ているのです。〕 さらに、自分こそユダヤ人〔神様に選ばれた者〕だと主張する人々から、白い眼で見られ、非難されてきたことも知っています。 しかし、あの連中は悪魔の仲間であって、真のユダヤ人ではありません。 10 これから先、出会うことになる苦しみを、少しも恐れてはなりません。 悪魔は、信仰を試そうとして、まもなく、あなたがたのうちの何人かを、牢獄に投げ込むでしょう。 そして、あなたがたは十日間、苦しむことになります。 しかし、たとい死に直面するようなことになっても、最後まで、わたしに忠実でありなさい。 そうすれば、いのちの冠〔終わりのない栄光の未来〕をあげましょう。 11 聞く耳のある人は、聖霊様の諸教会へのお告げを、よく聞きなさい。勝利を得る人は、決して第二の死によって危害を受けません。」』 12 ペルガモにある教会の指導者に、次のような手紙を送りなさい。 『この手紙は、切れ味のいい両刃の剣をふるう方からのものです。 13 「わたしは、あなたを取り巻く環境をよく知っています。 そこには憎むべき悪魔の王座があり、悪魔礼拝が盛んです。 それでも、あなたはいつも、わたしに従順でした。 わたしの忠実な証人アンテパスが、悪魔の弟子の手にかかって殉教した時も、あなたは、わたしを捨てませんでした。 14…

ヨハネの黙示録 3

1 サルデスにある教会の指導者に、次のような手紙を送りなさい。 『この手紙は、神様の七つの霊と七つの星を持つ方からのものです。 「わたしは、あなたが、生き生きした活動的な教会だという評判とは裏腹に、実際には、死んだ状態にあることを知っています。 2 だから目を覚ましなさい。 残された一握りの者たちを力づけなさい。 死の一歩手前まで来ている人たちをです。 あなたの今までの行ないは、どう見ても、神様の前に正しくありません。 3 最初に聞いたこと、また、信じたことを思い出しなさい。 それをしっかり守って、もう一度、わたしに心を向けなさい。 さもないと、わたしはどろぼうのように、思いがけない時に、あなたを襲って、罰します。 4 しかしなお、サルデスの教会には、この世の汚れに衣を染めていない少数の人々がいます。 その人々は白い衣を着て、わたしと共に歩きます。 その資格があるからです。 5 勝利を得る人はみな、白い衣をまといます。 わたしは、その人の名をいのちの書から消し去りはせず、父と御使いの前で、彼らはわたしのものであると、はっきり宣言するでしょう。 6 聞く耳のある人は、聖霊様の諸教会へのお告げに、耳を傾けなさい。」』 7 フィラデルフィヤにある教会の指導者に、次のような手紙を送りなさい。 『この手紙は、きよく真実な方、ダビデのかぎを持つ方からのものです。 この方が、そのかぎで開くと、だれも閉じることができず、閉じると、だれも開くことができません。 8 「わたしは、あなたをよく知っています。 あなたは、決して強くはありませんが、わたしの教えを守ろうと努力し、わたしの名を否定しませんでした。 それで、あなたの前に、だれも閉じることのできない門を、開いておきました。 9 とくと、ごらんなさい。 クリスチャンだと自称しながら〔実は、うそをついているのです〕、悪魔に味方する者を、わたしがどんな目に会わせるかを。 あなたの足もとにひれ伏させ、わたしのあなたに対する愛を、わからせてやります。 10 あなたは迫害にもめげず、じっと忍耐して、わたしの教えに従ってきました。 それで、いのちあるすべての人間を試すために、全世界に襲いかかる大きな悩みと試練の時に、わたしもあなたを守ります。 11 見なさい。 わたしはすぐに来ます。 いま手にしているわずかなものを、しっかり握りしめていなさい。 自分の冠をだれにも奪われないためです。 12 わたしは、勝利を得る人を、わたしの神様の神殿の柱とします。 そこは安全で、もはや追い出されたりはしません。 わたしはその人に、神様の名を刻みます。 そして、神様の都、すなわち、天の神様のもとから下って来る、新しいエルサレムの市民とします。 こうして、彼は、わたしの新しい名を刻まれるのです。 13 聞く耳のある人は、聖霊様の諸教会へのお告げに、耳を傾けなさい。」』 14…

ヨハネの黙示録 4

1 それから、私が見ていると、天にある開かれた門が見えました。 すると、聞き覚えのある、あの大きなラッパの響きみたいな声がして、こう語りかけました。 「さあ、ここに上って来なさい。 将来、必ず起こることを見せてあげましょう。」 2 あっという間にわたしは、聖霊様によって天に引き上げられました。 そこで目にしたものは、王座とそこに座っておられる方でしたが、私はその栄光に圧倒されてしまいました。 3 その方から、ダイヤモンドやルビーのようにきらめく光が、輝きわたっていました。 またエメラルドのように光る虹が、王座を取り巻いていました。 4 王座の回りには二十四の座があり、二十四人の長老が座っていました。 全員が白い衣をまとい、金の冠をかぶっていました。 5 王座からいなずまと雷鳴が鳴りわたり、その中に、声も聞こえました。 王座の正面には、神様の七つの霊を意味する七つの明かりが、燃えさかっていました。 6 その前に、きらきらと水晶のような海が広がり、王座の四方には、前後に目のついている生き物が四つ、立っていました。 7 第一の生き物はライオンの姿で、第二の生き物は雄牛のように見えました。 第三の生き物の顔は人間のようでした。 第四の生き物は、大空に翼を広げたわしの姿をしていました。 8 この四つの生き物は、それぞれ六つの翼を持ち、その翼にも、おびただしい目がついていました。 そして、昼も夜も、絶えずこう叫び続けているのです。「聖なる、聖なる、聖なる全能の神、主よ。 昔も、今も存在し、やがて来られる方。」 9 これらの生き物が、王座にざして永遠に生きておられる方に、栄光と誉れと感謝とをささげた時、 10 二十四人の長老はこの方の前にひれ伏して礼拝し、冠を王座の前に投げ出して賛美しました。 11 「おお主よ。 あなたは栄光と誉れと力とを受けるにふさわしい方です。 すべてのものをお望みどおりに造り、存在させておられるのですから。」小羊と巻物 —https://d1b84921e69nmq.cloudfront.net/32/32k/REV/4-072188ae3e734e1d619ae8e730899a98.mp3?version_id=83—

ヨハネの黙示録 5

1 また私は、王座にざす方の右手に、巻物が握られているのを見ました。 その巻物には、表にも裏にも文字があり、七つの封印で閉じてありました。 2 一人の力ある神様の御使いが、大きな声で、「この巻物の封印を破り、それを開く資格のある方は、どなたですか」と尋ねていました。 3 しかし、天にも地にも死人の中にも、だれ一人、その巻物を開いて読むことのできる者はいませんでした。 4 どこを捜しても、巻物を開くのにふさわしい人が見あたらないので、私は、がっかりして泣き出してしまいました。 巻物の内容を、教えてもらえないからです。 5 ところが、二十四人の長老の一人が、慰めてくれたのです。「泣くのはやめなさい。 ごらんなさい。 ユダ族から出たライオン、ダビデの根である方がおられます。 その方が勝利を得て、あの巻物を開き、七つの封印を破る資格を得られたのです。」 6 それから私は、二十四人の長老と王座と四つの生き物との間に、小羊が立っているのを見ました。 小羊には、かつて直接の死因となった傷跡がありました。 この方は、七つの角と七つの目を持っていました。 その目は、全世界に遣わされる神様の七つの霊です。 7 小羊は前に進み出て、王座にざす方の右手から、巻物を受け取りました。 8 その時、四つの生き物と二十四人の長老は、小羊の前にひれ伏したのです。 彼らはそれぞれ、ハープと香のたちこめる金の鉢とを手にしていました。 この香は、神様の民の祈りを意味します。 9 彼らは新しい歌を、高らかに歌っていました。 「あなたこそ、巻物を受け取って封印を破り、それを開くのにふさわしい方。 あなたは殺されましたが、その血によって、あらゆる民族の中から、神様のために、人々を買い取ってくださいました。 10 そして、その人々を神の国に集め、神様の祭司、地上の支配者とされました。」 11 それからまた、私は幻によって、王座と生き物と長老たちとの回りで歌う、幾千万もの御使いの声を聞きました。 12 彼らは大声で、「小羊こそ、ふさわしい方。 殺された小羊こそ、力と、富と、知恵と、強さと、誉れと、栄光と、祝福とを受けるにふさわしい方」と歌っていました。 13 それからまた、私は、天地のすべての者、地下や海中に眠る死者全員の叫び声を聞きました。 「祝福と誉れと栄光と力とが、王座にざす方と小羊とに、永遠にありますように。」 14 すると、四つの生き物は「アーメン」と言い、二十四人の長老はひれ伏して礼拝しました。馬の幻 —https://d1b84921e69nmq.cloudfront.net/32/32k/REV/5-bf74aca92ca3ce18d8d9ce242f10bfb7.mp3?version_id=83—

ヨハネの黙示録 6

1 さらに見ていると、小羊は第一の封印を破って、巻物を開き始めました。 すると、四つの生き物の一つが、雷のようにとどろく声で「来なさい」と呼びました。 2 目をこらしていると、一頭の白い馬が現われました。 馬上の人は、弓を持ち、冠をかぶっていました。 そして、次々と勝利を収めながら、なお勝利を求めて、出て行きました。 3 それから、小羊は第二の封印を破り、巻物を開きました。 すると、第二の生き物が「来なさい」と呼ぶのが聞こえました。 4 次に現われたのは、赤い馬です。 その馬上の人には、長い剣と、平和を奪って地上に混乱を招く権威が与えられました。 こうして、戦争と殺害が各地で勃発しました。 5 小羊が第三の封印を破った時、第三の生き物が「来なさい」と呼ぶのを聞きました。 すると、黒い馬が現われました。 その馬にまたがる人は、秤を手にしていました。 6 すると、四つの生き物の間から、こんな声が聞こえました。 「パン一個も、大麦一キロも六千円。 オリーブ油もぶどう酒もない。」 7 第四の封印が破られた時、第四の生き物が「来なさい」と呼ぶのを聞きました。 8 今度は、青ざめた馬が姿を現わしました。 その馬にまたがる人の名は死でした。 そのあとに、地獄という名の人の乗っている馬が続きました。 彼らには、戦争とききんと伝染病と獣とによって、地上の人々の四分の一を殺す権威が与えられました。 9 小羊が第五の封印を破った時、私は祭壇を見ました。 そしてその祭壇の下に、神様のことばを伝え、自分たちの証言に忠実であったために殉教した人全員の、たましいが見えました。 10 彼らは大声で、主に、こう叫んでいました。 「おお、きよく、真実で、絶対者なる主よ。 地上の人々のひどい仕打ちを、さばいては、くださらないのですか。 いったいいつ、私たちの血の復讐をしてくださるのですか。」 11 すると、その一人一人に白い衣が与えられ、こう言い渡されました。 「もうしばらく休むがよい。 まだ、お前たち同様、殉教する者が、イエスに仕える同胞の中から出るからだ。」 12 小羊が第六の封印を破るのを見ていると、突然、大地震が起こりました。 太陽は黒布でおおわれたように暗くなり、月は血のように赤く変わりました。 13 そして、星が地上に落ちたのです。 まるで、いちじくの青い実が、大風にバラバラと振り落とされるようでした。 14 星をちりばめていた天は、巻物が巻き取られるように消え去り、すべての山や島は、激しい揺れのために、あちこちへその場所を変えました。 15 地上の王、指導者、金持ち、将軍、身分の高い人も低い人も、奴隷も自由人も、人々はこぞって、ほら穴や山の岩陰に身を隠し、…