詩篇 135

1-2 ハレルヤ。 神様の国民は、神殿の内庭に立って、ほめたたえなさい。 3 恵み深い神様のすばらしいお名前をたたえて歌いなさい。 4 神様はイスラエルを、ご自分のものとして選んでくださったのです。 5 神様の偉大さは、とてもほかの神々とは比べものになりません。 6 天も地も、深い海も、神様は思いどおりにあやつられます。 7 地上にもやを立ちこめさせ、雨をもたらすいなずまを光らせ、その宝物倉から風を送り出されます。 8 神様はエジプト人に生まれた長男をみな、家畜の初子もろとも滅ぼされました。 9 エジプトの王や国民の目の前で、大きな奇蹟を見せられたのです。 10 強い国々を滅ぼし、負けを知らない王侯を殺されました。 11 エモリ人の王シホン、バシャンの王オグ、それにカナンの王たちをご覧なさい。 12 神様は彼らの土地を、ご自分の国民イスラエルに、永遠の贈り物としてお与えくださいました。 13 ああ神様。 あなたの御名はいつまでもすたれず、あらゆる時代の人々に知れ渡ります。 14 神様はご自分の国民を弁護し、仕える人人をあわれまれるからです。 15 外国人は、人の手で作った金や銀の偶像を拝みます。 16 それこそ口があってもしゃべれず、目があっても見えず、…

詩篇 136

1 絶え間なく恵みを注いでくださる神様に感謝しなさい。 2 神々の神であられるお方に感謝しなさい。 その恵みはいつまでも絶えることがありません。 3 主の主に感謝しなさい。 その恵みはいつまでも絶えません。 4 めざましい奇蹟をなさる、ただ一人のお方をほめたたえなさい。 その恵みは絶えることがありません。 5 天を造られたお方をほめたたえなさい。 その恵みは永遠のものです。 6 地中に水脈を巡らされたお方をほめたたえなさい。 その恵みは絶えることがありません。 7 天に明かりをともされたお方をほめたたえなさい。 その恵みは絶えることがありません。 8-9 昼のために太陽を、夜のためには月と星とを造られたお方の恵みは、絶えることなく続きます。 10 エジプト人の長男を打ち殺された神様をほめたたえなさい。 イスラエルへの恵みは絶えることがありません。 11-12 神様は、大いなる力を背景にイスラエルの人々を連れ出し、敵に対しては、こぶしを振りかざされました。 イスラエルへの恵みは絶えることがありません。 13 紅海を真っ二つにし、道をあけてくださった神様を、ほめたたえなさい。 その恵みは絶えることがありません。 14 その道を無事に通らせてくださったのも、神様です。 その恵みは絶えることがありません。 15 一方、エジプト王の軍隊はおぼれてしまいました。 イスラエルへの神様の恵みは、絶えることがありません。 16 荒野を旅する間も導いてくださったお方を、ほめたたえなさい。その恵みは絶えることがありません。 17 強大な諸国の王の手から救い出してくださったお方を、ほめたたえなさい。 その恵みは絶えることがありません。…

詩篇 137

1 バビロンの川のほとりに座り、私たちはエルサレムをしのんで泣きました。 2 手にしていた竪琴も柳の枝にかけてしまいました。 3-4 どうして歌う気になどなれましょう。 ところが、冷酷無比の征服者たちは、余興にシオン(エルサレム)の歌をうたえと、しつこくからみました。 5-6 ああエルサレムよ。 もし私がおまえを忘れるようなことがあれば、もしおまえへの愛を失うようなことがあれば、この琴をひく腕が折れ、二度と歌えなくなるがいい。 7 神様、バビロン軍によるエルサレム陥落の日の、エドム人たちの仕打ちを忘れないでください。 「建物という建物はみなこわしてしまえ」とわめき散らしていました。 8 どう猛な野獣、バビロンよ。今におまえは滅ぼされるぞ。 よくも私たちを痛めつけてくれたな。今度はお返しだ。 おまえを滅ぼしてくれる人には、祝福があるように。 9 おまえの赤ん坊を、岩に投げつける人に、祝福があるように。

詩篇 138

1 主よ。 私は心の底から感謝し、御使いたちの前でほめたたえます。 2 礼拝するたびにあなたの宮に向かい、そのすべての恵みと真実を思い起こして感謝をささげます。 神様は、御自身の名誉にかけても、お約束は守られるはずですから。 3 必ず私の祈りに答えて、力を与え、励ましてくださいます。 4 主よ。 この世の王はみなお声を聞き、感謝をささげます。 5 彼らは、栄光に輝く神様の道をたたえて歌います。 ご栄光の偉大さに圧倒されるからです。 6 この上なく偉大な神様は、謙そんな人を重んじ、高慢な人を寄せつけません。 7 たとい、四方八方を苦しみに取り巻かれても、私は無事に救い出していただけます。 怒り狂った敵には、神様のこぶしが振り下ろされるのです。 8 私のためのご計画は、次々に実現していきます。 神様の恵みは絶えることがないからです。 どうか、私を置き去りにしないでください。 私は神様の手で造られた者ですから。

詩篇 139

1 主よ。 あなたは私の心の奥底まで探り、どんなささいなことも見のがされません。 2 私の立ち居振る舞いさえご存じです。 遠くからでも、私の内面をすべて読み取られます。 3 また、私の進む道を下調べして、どこで休息をとるべきかも教えてくださいます。 常に私の居場所もご存じです。 4 そして、口を開かない前から、私が何を言いたいかも見抜いておられます。 5 先になりあとになりして、祝福の御手を伸べてくださいます。 6 しかし、このようなことはあまりにももったいない話で、ほんとうだとは信じがたいほどです。 7 神様の視界から逃れることは決してできません。 身を隠すことも、不可能です。 8 たとい天までのぼろうと、神様はそこにおられ、死の世界まで降りて行こうと、神様はそこで待っておられるのです。 9 たとい朝風に乗り、地球の果てまで飛んで行こうと、 10 神様の力強い腕は、私を導き、支えてくださいます。 11 もし暗やみにまぎれ込もうとしたりすると、夜はさっと私を照らし出す光となるのです。 12 神様の目をさえぎるのに、暗やみは、何の役にも立ちません。 神様のためなら、夜も昼のように輝くのですから。 13 神様は、精巧に私の体の各器官を造り、母の胎内で組み立ててくださいました。 14 こんなにも複雑かつ緻密に仕上げてくださったことを感謝します。 その腕前は天下一品だと、よくわかっております。 15 秘密の工房で私を組み立てる時、神様は立ち合われました。…

詩篇 140

1 ああ神様、私を悪者から救い出し、乱暴者から守ってください。 2 連中は一日じゅう悪事をたくらみ、騒ぎを引き起こします。 3 そのことばときたら、毒蛇の牙のように人を刺すのです。 4 彼らの手の届かない所に私を置き、その暴行を防いでください。 彼らは危害を加えようと策略を練っています。 5 わがもの顔にのさばる連中は、私を生け捕りにしようと、罠をしかけました。 足をすくい、宙吊りにする輪なわです。 また、身動きがとれないように網を投げかけようと、待ち伏せています。 6-8 ああ、私の救い主であり盾であられる神様、この祈りに耳を傾けてください。 悪者どもの思いどおりには、させないでください。彼らのすることばかりがうまくいき、いばり散らされてはかないません。 9 そのたくらみを、そのまま彼らの頭上に返してやってください。 自分たちのしかけた罠で、身を滅ぼしますように。 10 赤々と燃える炭火を、その上に降らせてください。 また、火の中か、底なしの穴に、彼らを投げ込んでください。 11 二枚舌を使う者どもが、この国で甘い汁を吸うのはごめんです。早々に罰してやってください。 12 しかし神様は、踏みつけにされている人々を助け、貧しい者の権利をお守りくださいます。 13 神様を信じて従う人は、きっと感謝の声をあげることになるでしょう。 神様のおそばで暮らせる時が、必ずくるからです。

詩篇 141

1 主よ、どうか早く、私の祈りに答えてください。 助けを呼び求める声を聞いてください。 2 私の祈りが、夕方の供え物となり、あなたの前に立ちのぼる香となりますように。 3 主よ、どうか、この口を堅く閉じ、くちびるに封をさせてください。 4 悪に走るきたない心を取り除いてください。 罪人の仲間入りをして、彼らのごちそうに舌つづみを打ったりなど、決してしたくありません。 5 神様を敬う人のきびしい忠告は、親切心から出たものです。 非難されたように感じても、結局は薬となるのです。 ですから、拒絶反応を示してしまいませんように。 私は、悪者どもには警戒を怠らず、彼らの悪行に対抗して絶えず祈ります。 6-7 リーダー格の悪党が神罰を受け、その骨が地面にばらまかれでもしたら、はじめて連中は私のことばに注意をはらい、今まで、私が彼らを助けようと苦心していたことに気づくでしょう。 8 神様。 私はあなたを見つめ、いつ助けてくださるかと待っています。 神様は私の隠れ家ですから、彼らに手出しをさせないでください。 9 彼らの罠に近づけないでください。 10 その罠には彼ら自身がかかり、この私は難を免れることができますように。

詩篇 142

1-2 私は神様の前に悩み事をさらけ出して、あわれんでくださいと祈ります。 3 私は打ちひしがれ、絶望しています。 どの道を進めば敵のしかけた罠にかからずにすむかは、神様だけがご存じです。 4 ほら、右側の少し先に、罠が一つあります。 だれ一人、声をかけて助けてくれる人はいないのです。 私がどうなろうと、だれもおかまいなしです。 5 そこで、私は神様に祈りました。 「神様。 あなたは唯一の隠れ家です。 あなただけが、無事に守ってくださるのです。 6 窮地に追い込まれた私の叫びを聞いてください。 迫害する者どもの手から、救い出してください。 相手は強すぎて、とても手に負えません。 7 どうか、私を牢獄から連れ出し、神様への感謝にあふれさせてください。 私が助けられた事実は、神様を敬う人々への朗報となるでしょう。」

詩篇 143

1 神様、私の祈りを聞き、願いに答えてください。 神様は、約束を決してお破りにならないお方ですから。 2 私を裁判にかけないでください。 神様ほど完全なお方はいないのですから。 3 私は敵に追いつめられ、地面にたたきつけられました。 そして、むりやり暗い所に押し込まれたのです。 4 いっさいの希望を失った私は、恐怖に取りつかれ、身震いしています。 5 昔、神様はすばらしい奇蹟の数々を行なわれたではありませんか。 6 かわききった地が雨を慕うように、私は神様に両手を差し伸べています。 7 主よ、すぐにもこの祈りに答えてください。 悩みはますます深刻になります。 どうか見放さないでください。 でないと、私は死んでしまいます。 8 朝のうちに、神様の恵みを見せてください。 神様をあてにして生きている私に、どの道を選ぶべきか教えてください。 私は真剣勝負で祈っています。 9 主よ、敵からお救いください。 私はあなたのふところに飛び込んで危険を避けます。 10 あなたは私の神様ですから、ご意志にそった行動をとらせてください。 恵み深い御霊によって、私を祝福の道へと導いてください。 11 主よ。 私をお救いくだされば、ご威光はひときわ明るく輝くでしょう。 あなたは約束を守ってくださるお方ですから、どうか、私をいっさいの苦しみから引き上げてください。 12 私を愛してくださる恵み深い神様! すべての敵を根絶やしにし、危害を加えようとする者どもを滅ぼしてください。 私は神様に仕える身ですから。

詩篇 144

1 揺るぎない岩、神様をほめたたえましょう。 戦いが起こると、神様は、弓をひく私の腕を強めてくださいます。 2 いつも恵み深く、愛を注いでくださる神様は、私の要塞であり、びくともしないやぐらです。 私を救ってくださる神様は、盾となって立ちはだかってくださいます。 こうして、神様は国民を私に服従させてくださるのです。 3 主よ。 いったい人間のどこが、お目をひくのですか。 どうして、こんな人間を相手になさるのですか。 4 人の一生は、ただのひと呼吸のよう、また影のようで、あっけなく消えるではありませんか。 5 主よ、どうか、天を裂いて降りて来てください。 あなたの手が山に触れると、煙が吹き出します。 6 主よ、いなずまの矢を敵に放ち、くもの子を散らすように蹴散らしてください。 7 天から御手を差し伸べ、私を引き上げてください。 深い水の中から、強い敵の腕から、助け出してください。 8 彼らは嘘のかたまりで、まことしやかに誓いを立てます。 9 ああ神様。 私は十弦の琴をかなで、あなたに新しい歌をささげます。 10 あなたは王に勝利をもたらされるお方です。 あなたのしもべダビデを、運命の剣から救い出されるお方です。 11 どうか、悪賢い敵から、私を救い出してください。 12-15 神様を信じる国の祝福された様子を話してみます。 男の子は、すくすくと成長する木のように、元気いっぱいに育ちます。 女の子は、宮殿の壁の柱のように、しとやかで優雅です。 倉には穀物がぎっしりで、これ以上つめ込めません。 羊の群れは、幾千頭、幾万頭と増えていきます。 牛は次々と子供を産みます。 敵は一人も攻めて来ず、平和が満ちあふれています。…