詩篇 145

1-2 私の王である神様。 くる日もくる日も、私は永久にあなたをほめたたえます。 3 声の限りに、偉大な神様をたたえましょう。 神様の偉大さは、一生かけても窮めることができません。 4 それぞれの時代に生きる人々が、子供たちに、神様のすばらしさを言い残していきますように。 5 そのまぶしいばかりの栄光、ご威光、それに奇蹟を、私は深く思いめぐらします。 6 だれもが、神様のなさる恐ろしい御業について語ります。 私は声を大にして、その偉大さを伝えます。 7 人々は、神様の恵み深さと、正しさについて歌います。 8 神様はやさしく、あわれみ深く、短気を起こさず、愛にあふれていらっしゃいます。 9 だれにも恵み深い神様の思いやりは、その一つ一つの行為に込められています。 10 主よ。 いのちあるものはみな、あなたに感謝をささげます。 あなたの国民は賛美し、 11 口々に、栄光に輝くあなたの王国を話題にのせ、その威力について語り合うでしょう。 12 また、神様の行なわれた奇蹟と、栄光に包まれたご支配についても語るでしょう。 13 神様の王国に終わりはなく、その統治は、代々限りなく続くからです。 14 神様は倒れた人を起こし、あまりの重荷に身をかがめている人の背筋を伸ばされます。 15 すべての人が、神様に助けを求め、必要な食べ物をいただくのです。 16 神様はいつも、生きているすべてのものの願いに答えてくださいます。…

詩篇 146

1 真心から、神様をほめたたえましょう。 2 生きている間はもちろん、死ぬまぎわの虫の息でも、神様を賛美します。 3 人の助けをあてにしてはいけません。 どんなに偉大な指導者も、頼りにはならないのです。 4 人はみな死ぬ運命にあるからです。呼吸が止まり、いのちの火が消えた瞬間に、その人の人生の計画は、すべて水泡に帰すのです。 5 しかし、神様の助けをあてにし、望みをつなぐ人はしあわせです。 6 神様は、天と地と海と、その中のいっさいのものをお造りになりました。 どんな約束でも守り抜き、 7 貧しい人や虐待されている人に公平なさばきを保証し、飢えた人には食べ物をお与えになるのです。 囚人を解放し、 8 盲人の目をあけ、身をかがめて歩いている人の重荷を取り除かれます。 神様は正しい人を愛しておられるからです。 9 神様は移民の権利を守り、孤児や未亡人のめんどうを見られますが、その一方、悪者の計画をひっくり返されます。 10 エルサレムよ。 あなたの神様は、永遠に支配なさる王なのです。ハレルヤ。 神様をほめたたえましょう。

詩篇 147

1 ハレルヤ。 神様をほめたたえましょう。 神様を賛美するのは、道理にかなった喜ばしいことなのです。 2 神様はエルサレムの町を建て直し、捕虜として連れ去られた人々を返してくださいます。 3 傷心の人々をやさしくいたわり、傷口を包帯で手当てしてくださいます。 4 神様は星を数え、その一つ一つの名前を呼ばれます。 5 偉大な神様のお力は限りなく、その知恵は底なしです。 6 主は謙そんな人を支えられますが、悪者どもは泥の中にねじ伏せられます。 7 神様に感謝の歌をうたいなさい。 竪琴の伴奏で、賛美の歌をうたいなさい。 8 神様は雲で天をおおい隠し、夕立を送り、牧草を青々と生やしてくださいます。 9 また野の獣を養われます。 からすの子は、神様に食べ物をねだって鳴くのです。 10 どんなに足の早い馬でも、神様からすれば、のろまのかたつむりと同じです。 どんなに腕力を誇る人でも、神様からすれば、赤ん坊の手をねじ伏せるより簡単なのです。 11 しかし、神様を敬い、その愛と恵みを待ち望む人々を、神様はことのほかお喜びになります。 12 エルサレムは神様をほめたたえなさい。 シオンも賛美の声をあげなさい。 13 神様は敵に備えてあなたの城の守りを固め、あなたの子供たちを祝福されたからです。 14 神様は平和を与え、最上の小麦で倉を満たしてくださいます。 15 神様のご命令は全世界に行き渡ります。 そのおことばは、飛ぶように駆け巡るのです。…

詩篇 148

1 天よ、はるか上空から神様をほめたたえなさい。 2 御使いたちは、天の軍勢ともどもに賛美の声をあげなさい。 3 太陽と月、それにまたたく星もみな、神様をほめたたえなさい。 4 大空も、雲のはるか上にある水蒸気も、神様をほめたたえなさい。 5 造られたものがみな、神様を賛美しますように。 みな、神様のおことば一つででき上がったからです。 6 これらは、いつまでも残るものとして造られました。 神様の命令は、どんなことがあろうと、取り消されはしません。 7 海の底にいる生き物よ、主をほめたたえなさい。 8 いなずま、雹、雪、雨、風、それに霧よ、神様のお指図に従いなさい。 9 山や丘、実のなる木や杉、 10 野獣や家畜、蛇や鳥、 11 王や国民、それに支配者や裁判官、 12 若い男や女、老人や子供など、 13 みな声を合わせて、神様をほめたたえなさい。 賛美を受けるのにふさわしいお方は、神様だけなのですから。 神様の栄光は、天地をひっくるめた一切のものより、はるかに尊いのです。 14 神様はご自分の国民を強くし、かけがえのないものと思っておられるイスラエル国民の名声を、大いに高めてくださいました。 ハレルヤ。 神様をほめたたえましょう。

詩篇 149

1 ハレルヤ。 神様をほめたたえ、新しい歌をうたいましょう。神様の国民よ。 賛美の歌声をあげなさい。 2 イスラエルよ、あなたを造られた神様を喜びなさい。 エルサレムの人々よ、王であるお方の前でこおどりしなさい。 3 タンバリンと竪琴の伴奏で、踊りながら神様のお名前をほめたたえなさい。 4-5 神様はご自分の国民を喜んで受け入れ、謙虚な者を救ってくださるのです。 この光栄を思い浮かべて、神様の国民が感謝しますように。 寝床でも、喜びのあまり歌いだしますように。 6-7 神様の国民よ、神様をあがめなさい。 神様に代わって両刃の剣を取り、国々に報復しなさい。 8 王や指導者を鉄の鎖で縛り上げ、 9 懲らしめてやりなさい。 神様の国民の栄光は神様ご自身です。 ハレルヤ。 神様をほめたたえましょう。

詩篇 150

1 ハレルヤ。 神様の家でほめたたえましょう。 神様のお力を示す天で、ほめたたえましょう。 2 偉大な奇蹟を思い起こして、ほめたたえましょう。 3 ラッパと十弦の琴と竪琴をかなでながら、賛美の歌をうたいましょう。 4 タンバリンを打ち、元気のいい聖歌をうたいましょう。 弦楽器と笛でほめたたえましょう。 5 大音響を出すシンバルを打ち鳴らして、ほめたたえましょう。 6 生きているものはみな、賛美の声をあげなさい。 さあ、あなたも神様をほめたたえなさい。 ハレルヤ。

箴言 1

1 ダビデ王の子、イスラエルの王ソロモンの教訓。 2-3 ソロモン王がこの教訓を書いたのは、人々がどんな時にも物事を正しく判断し、だれをもえこひいきしないようにと考えたからです。 4 「なんとかして人々に正しい生き方を教えたい。」 「若い人たちが正しい生活を送れるように警告してやりたい。」 これが彼の心からの願いでした。 5-6 「物事のよくわかる人には、この知恵のことばの深い真理をもっともっと勉強して、人々を指導できるようになってもらいたい。」 7-9 では、どうしたら物事がよくわかるようになるでしょう。 それには、まず神様を信じ、神様を大切にすることです。 ばかな人にかぎって神様の教えをばかにします。 さあ、両親の忠告に従いなさい。 そうすれば、あとになって人々にほめられるようになります。 10 もし悪い仲間が、「よお、おれたちの仲間に入れよ」と言っても、きっぱり断わりなさい。 11 たとい、こんなふうに誘われてもです。 「待ち伏せして人を襲い、洗いざらい巻き上げて殺すんだ。 12 だれかれの区別もいらん。 13 そうすれば、盗んだ物は全部いただきさ。 いろんな物があるぜ。 14 さあ、仲間に入れよ。 取り分は山分けってところだ。」 15 決してその誘いにのってはいけません。 そんな連中には近寄らないようにしなさい。 16 彼らは悪いことをするだけが生きがいで、人殺しが専門なのです。 17 鳥はかすみ網が張られるのを見ると、近寄りません。 18 ところが、この連中ときたら自分を罠にかけているのです。 まぬけなことに、罠をかけて自分のいのちをつけねらっているのです。 19 暴力をふるったり人殺しをしたりする連中は、みなこうなります。 だれもろくな死に方はできません。…

箴言 2

1-2 私の言うことを聞き、言いつけを守る若者はみな、知恵を身につけ、物事がよくわかるようになります。 3-5 もっと深く知りたかったら、なくした金や秘密の宝を捜すように、熱心に知恵を求めなさい。 そうすれば、神様ご自身を知り、すばらしい神様の知恵が身につきます。 神様を信じ敬うことがどんなに大切か、わかるようになるのです。 6 神様が知恵をお与えになるからです。 神様のことばは知恵の宝庫です。 7-8 神様を大切にすれば、物事がよくわかるようになります。 そういう人を、神様は安全に守ってくださいます。 9 また、どんな時にも何が正しく何がまちがっているかを正しく判断する方法を、教えてくださるのです。 10 そういう人は知恵と真理がよくわかり、喜びにあふれているからです。 11-14 こうして、あなたは慎み深くなり、悪い仲間に引っ張り込もうとする連中から離れます。 そんな連中は神様の道からそれ、悪の道に踏み込んで有頂天になっています。 悪いことをするのが何よりも楽しいのです。 15 それで、ひねくれたこと、まちがったことばかりするのです。 16-17 売春婦の甘い誘いに惑わされないために、神様の知恵を身につけなさい。 彼女は結婚の誓いをばかにし、平気で夫を裏切りました。 18 彼女の家は死と地獄への通り道です。 19 その家に入ったが最後、身をもちくずし、二度と立ち直れません。 20 身も心もきよく生きなさい。 何があろうと正しい道からそれてはいけません。 21 人生を思うぞんぶん楽しめるのは正しい人だけです。 22 悪人はせっかく幸運を手にしてもすぐに逃がし、やがては完全に息の根を止められてしまいます。

箴言 3

1-2 私の教えを忘れてはいけません。 充実した人生を送りたければ、私の命令を忠実に守りなさい。 3 いつも正しい生活をし、人には親切にするのです。 この二つが心から行なえるように、しっかり身につけなさい。 4-5 神にも人にも喜ばれ、物事を正しく判断できるようになりたければ、徹底的に神様に頼ることです。 絶対に自分を頼ってはいけません。 6 何をするにも、神様を第一にしなさい。 神様がどうすればよいか教えてくださり、それを成功させてくださいます。 7-8 思い上がって、自分の知恵をあてにしたりしてはいけません。むしろ、神様をたいせつにし信頼することで、悪の道から離れなさい。 心も体もみずみずしく元気いっぱいになります。 9-10 収入があったら、まずその一部をささげて、神様をあがめなさい。 そうすれば、倉には食べ物があふれ、酒蔵は極上の酒でいっぱいになります。 11-12 神様に懲らしめられても、腹を立ててはいけません。 あなたを愛していればこそ、そうなさるのです。 父親がかわいい子供の将来を思って罰するのと同じです。 13-15 良いことと悪いことの区別がつき、物事を正しく判断できる人は、大金持ちよりもしあわせです。 高価な宝石であれ何であれ、このような知恵に比べたら問題にもなりません。 16-17 知恵が与えるものは、充実した人生、財産、名誉、楽しみ、平安です。 18 知恵はいのちの木、いつもその実を食べる人はしあわせです。 19 神様の知恵によって地球は造られ、宇宙は完全にでき上がりました。 20 神様の知恵によって、泉は地中深くからわき上がり、空は雨を降らせます。 21 二つのものを求めなさい。 善悪を見分けて実行する知恵と良識です。 この二つを見失ってはいけません。 22 知恵と良識を持つことはたいへんな名誉です。 そればかりか、生きる力が与えられ、 23 失敗をしたり、道を誤ったりすることもなくなります。…

箴言 4

1-2 さあ、父親の話を聞くように、私の言うことを聞きなさい。 知恵のある人になるために、私が教える真理を勉強しなさい。 そっぽを向いてはいけません。 3 私も若いころは、母にはひとり息子としてかわいがられ、父とはよくいろいろなことを話し合ったものです。 4 そんな時、父は口ぐせのように、こう言い聞かせてくれました。「いいか、よく聞けよ。 父さんの言うとおりにしさえすれば、一生しあわせに暮らせるんだ。 5 何よりも、物のよくわかる人間になれ。 このことは何度念を押しても、これでいい、ということはないぞ。」 6 知恵があなたを守ってくれます。 しっかり心に留め、たいせつにしなさい。 7 知恵のある人になるには、まず賢くなろうと決心することです。 こうして、知恵と物事を正しく判断できる力とが身につくのです。 8-9 知恵を最高の地位につければ、あなたもいい席につけます。 知恵を確実に自分のものにすれば、美しい冠をかぶって名誉ある特別席に座れるのです。 10 さあ、私の言うとおりにしなさい。 そうすれば長生きし、一生しあわせに過ごせます。 11 正しい生活をするのが、いちばん賢い生き方です。 このたいせつな真理を、しっかり勉強しなさい。 12 正しく生きれば一歩一歩たしかに前進し、走ってもつまずきません。 13 生活を充実させるには、私の命令を忘れずに守ることです。 14 悪人のまねをしてはいけません。 15 連中のたまり場には近寄らず、避けて通りなさい。 16 連中は一日分の悪事を働かないとおちおち眠ることもできず、人をつまずかせないうちはゆっくり休むこともできません。 17 悪いことをし、暴力をふるわないと生きていられないのです。…